• 2017年3月24日

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 100歳を超えても精力的に映画を作り続けたポルトガルの巨匠、マノエル・ド・オリヴェイラ。2015年に世を去ったオリヴェイラの特集上映が、明日からの「永遠のオリヴェイラ」。長く上映の機会がなかった、初監督作『ドウロ河』から始まる《映画史》を未公開作多数のプログラムでお届けします。貴重な上映機会、お見逃しなく。

 東日本大震災から早や6年の歳月が流れました。多くのドキュメンタリー作品が作られてきましたが、明日からの『息の跡』は、津波の被害に遭った陸前高田で3年半の取材を経て完成された作品です。弱冠二十三歳の小森はるか監督がカメラを向けるのは、タネや苗を扱う「佐藤たね屋」を営む佐藤貞一さん。店と住居を津波に奪われた佐藤さんは、自力でバラックを建て、井戸を掘り、店を再開しています。その佐藤さんの日常と、彼が英語で書き綴る震災の記録が重なります。なぜ彼が外国語で(それも得意だからというわけではなく)書き綴るのかが明かされる心の痛みを写しとる映像と音声のバランスは、滅多に見られない繊細さで構成されています。英文震災手記「The Seed of Hope in the Heart」も最新の第五版(1800円 「すてきだ菜」の種がオマケ!)も入荷しました。パンフレットと合わせて、是非お求めください。なお、『息の跡』は、UDCast方式に対応した視覚障害者用音声ガイドが付いています。 ご希望の方は、スマートフォンの専用アプリから音声ガイドデータをダウンロードしていただければ、すべての上映回でご利用いただけます。UDCastの詳しい説明、及び動作確認はこちらまで。

 レイトショーは『ひかりをあててしぼる』。「渋谷バラバラ殺人事件」と呼ばれる実際に遭った事件に想を得て、不幸にも行き違ってしまった夫婦の物語を、ジックリと描きます。すでにお伝えしている通り、初日に主演の派谷恵美さんと坂牧良太監督がご来館されます。派谷さんは『くらげとあの娘』以来二度目の御来館になります。舞台挨拶、お楽しみに!

 アメリカの社会心理学者スタンレー・ミルグラムが1960年代に実際に行った、服従実験の顛末をドラマ化した『アイヒマンの後継者 ミルグラム博士の恐るべき告発』は第2週め。無意識に権威に従ってしまう服従の心理を探る実験は、多くのユダヤ人をホロコーストの地獄へと送り込んだアドルフ・アイヒマンの「勤勉な職業意識」になぞらえて、「アイヒマン実験」とよばれ物議をかもしました。ミルグラム博士が、強い意志を持って進めた研究の背景が、ジックリと描かれます。

舞台挨拶のご案内を。4月1日(土)『At the terrace テラスにて』初日14:20の回、山内ケンジ監督、岩谷健司さん、師岡広明さんの御登壇が決定しました! 舞台挨拶、お楽しみに!

 2017年度の鑑賞会員募集を開始しています。2016年度の会員証の有効期限は、3月31日までとなっておりますので、ご注意ください。5月末日までは入会金なしでご継続いただけますので、今年度に引き続いてのご継続手続きをよろしくお願いいたします。新規のご入会も、もちろん、いつでも承ります。また、2010年度から新設しました学生会員料金、今年も継続です。大学生・大学院生・専門学校生・予備校生・高校生・中学生の皆さんは、ご入会いただくと、当日料金が1000円になるサービスです(一部作品は除きます)。また、60歳以上の皆様にも、同じく当日料金1000円でご入場いただけるシニア会員のサービスがございます。ご協力店での会員特典も少し増えました。ぜひご利用ください。詳細はこちらです。