• 2019年2月15日

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 個性の強い監督たちの作品を高く評価してきた、フランスの映画批評誌カイエ・デュ・シネマ。そして、日仏の文化交流を長年にわたって橋渡ししてきたアンスティチュ・フランセ日本。その両者が協力して実現した「カイエ・デュ・シネマが選ぶ フランス映画の現在」。フランスの現代映画から選りすぐりの7作品をお届けします。ブリュノ・デュモン監督の『プティ・カンカン』『ジャネット、ジャンヌ・ダルクの幼年期』、クレール・ドゥニ監督の『レット・ザ・サンシャイン・イン』、ジュスティーヌ・トリエ監督の『ソルフェリーノの戦い』『ヴィクトリア』、ダミアン・マニヴェル監督&セレクションの『パーク』『ジョゼフの息子』、いずれも未公開の逸品ばかりです。この機会に是非ご覧ください。

 『人生フルーツ』『ヤクザと憲法』など、注目作を次々に生み出している東海テレビのドキュメンタリーシリーズ。2週目に入る『眠る村』は、1987年の『証言〜調査報道・名張毒ブドウ酒事件』以来、様々な切り口で作品化してきた《名張毒ブドウ酒事件》についてのシリーズ最新作です。再審請求が認められないまま拘置所で亡くなった奥西死刑囚の冤罪を明らかにしようと試みてきた取材の積み重ねが強く感じられる一篇です。

 山形県酒田市にかつて実在した夢のような映画館グリーンハウスの思い出を綴るドキュメンタリー『世界一と言われた映画館』も第2週め。地方都市の文化の豊かさを体現した、豪華な内装とゆったりとした雰囲気、そして、最高の作品セレクション。往時の記憶を夢見るように語る人々のうっとりとした表情を見る至福の時間をお過ごしください。

 ニュージャーマンシネマの一翼を担ったライナー・ヴェルナー・ファスビンダーの後期の傑作2本がデジタルリマスターで降臨。女性としての生き方を選び、エルヴィンからエルヴィラへとなった男の最期の日々を描く『13回の新月のある年に』、そしてドイツ赤軍派の武力闘争を、ある種のパロディ化したドラマとして成立させた『第三世代』。いずれも70年代後半のドイツの世情を反映し、ファスビンダーの人生そのものをも覗き込むような傑作です。この機会にお見逃しなく。

 舞台挨拶のご案内を。3月2日(土)からの『憲法を武器として 恵庭事件 知られざる50年目の真実』公開初日に稲塚秀孝監督を、そして3月16日(土)からの『あなたはわたしじゃない』公開初日に七里圭監督のご来館が決まりました。舞台挨拶、お楽しみに。