R.I.P.ジョー・コールマンの肖像 Rest in Pieces


● R.I.P.ジョー・コールマンの肖像 Rest in Pieces
 火薬を装着し、鼠を喰いちぎるショック・パフォーマンスでタブロイド紙を飾る「歩く時限爆弾」ジョー・コールマン('55〜)。腐敗し、死臭を放ち、蛆虫のわいた肉体や精神のイメージを現代のイコンに投影するアウトサイダー・アーティストとして、ジム・ジャームッシュ(友情出演!)、R・ディカプリオ、J・デップ、H.R.ギーガー、イギー・ポップら錚々たるファンを持つコールマン。大量殺人者、狂信者、死体、奇形へのあくなき憧憬を緻密なまでに描き込み、ポーやセリーヌのように悪夢に釘づけされたその作品を、画廊を通さず発表する、真の自主制作画家コールマン。『エデンへの道』のロバート・ペヨが、暗黒世界の帝王を、過去と現在に渡ってスケッチし、サブ・カルチュア創造のエネルギーを思索する。カントリー・ミュージックのマニアぶりを披露し、奇形標本や写真に囲まれ、「こいつらは、ぼくを見捨てないから…」と語るコールマン。その男、過激にして愛敬あり!
監督 ロバート・エイドリアン・ペヨ
出演 ジョー・コールマン、ジム・ジャームッシュ、ヘイズル・アドキンス、ハロルド・シェクター 他
撮影 ウォルフガング・レーナー
脚本 ウォルト・ミシェルソン
製作 ハインツ・ストゥサク、マイケル・シーバー
97年 93分