トゥエンティフォー・セブン Twentyfour Seven
ローラがベルリンを疾走し、ギャロが幸せを探し求めたこの夏。だが今、忘れちゃいないか、キミたちがイギリス映画を見るべきコトを!「怒れる若者たち」の聖地ノッティンガムで、仕事からも人生からもドロップアウトし、それでも結構平然とサッカーや喧嘩やドラッグで“癒し”の日々を送っている若者たちを、じっとみつめる一人の熱血オヤジ、ダーシー(ボブ・ホスキンス)はこの町で無為に生きる自分を含めた総ての人々への怒りから、廃墟になっていたボクシング・ジムを建て直し、やるせない若者たちを集めた。地元のギャングが、オタク息子を鍛える条件でスポンサーにつき、トレーニングが始まった。一日は24時間、一週間は7日、何もしなかったら、あっという間に消え去ってしまう…。新聞取材を受け、ウェールズでの合宿、試合の準備と、いつの間にかやる気の無かった親たちまでもノッてきたのだが…。 過ぎ往く時間を一コマ一コマ息を呑むように美しく留め、とんがったユーモアを秘めたこの珠玉の傑作は、ノッティンガムを背景に短篇映画の数々で、ケン・ローチやマイク・リーの後継者とされる25歳のシェーン・メドウスの初長編。ホスキンスの落涙必至の名演を得て、ヴェネチアほか国際映画祭で大きな感動を呼んだ。 監督 シェーン・メドウス 【モノクロ】 |