アンダー・ザ・スキン Under The Skin


● アンダー・ザ・スキン Under The Skin
 『トレインスポッティング』『ロック、ストック&トゥー……』などUK男子の活躍がめざましい英国映画ルネッサンスから、カリーヌ・アドラー監督による、現代のヴァージニア・ウルフを思わせる女性にしか体験しえない彷徨と成長を感動的に描いた傑作が登場。サマンサ・モートンが制服でも娼婦系でもストリートでも、さり気なくおしゃれを装いながら、複雑な内面の痛みに全てを見失ってゆく若い女性を瑞々しく演じ、母親役リタ・トゥシンハム(『蜜の味』『ナック』)が紡ぐ柔らかな愛情も忘れがたい。ケン・ローチ作品の名撮影監督バリー・アクロイドの手持ちのカメラは、混乱した現実に投げ込まれた主人公の揺れる感情を繊細にとらえてゆく。
 19歳のアイリスは友達のように見守ってくれた母親が急逝したことで大きな虚無感を抱く。母の愛を奪い合ってきた優等生の姉ローズとの関係も遺品をめぐってますます悪化し、街でゆきずりの男との自虐的な行為に救いを求めはじめた……。

監督・脚本 カリーヌ・アドラー
出演 サマンサ・モートン、クレア・ラシェブルック、リタ・トゥッシンハム 他
撮影 バリー・アクロイド
音楽 イオナ・セカッツ
美術 ジョン=ポール・ケリー
97年 82分 カラー