テックス・エイヴリー 笑いのテロリスト〈2プログラム〉


○キング・オブ・カートゥーンと呼ばれた男、テックス・エイヴリー(Tex Avery)の、MGMに残した傑作アニメ24本がやってくる!!
 奇想天外なアイディアとギャグが秒単位で炸裂しまくる彼のカートゥーン(漫画映画)は、乾いた笑いに満ちた真昼の悪夢のようで、一度見たら(忘れたくても?)忘れられない。その逸脱、暴走、過激なツッコミはフランスのシュルレアリスム派を狂喜させたのみならず、今も“テックス中毒患者”を増やし続けている。(テックスを見て、この病にかからない人はほとんどいないのだ。コワイね。)“毒をもって毒を制す”名医・森卓也さん(映画評論家)のトーク(参考上映作もあり!)と併せてお楽しみ下さい。

Aプロ
 “狂暴リス”が暴れまわる『人の悪いリス』(Screwball Squirrel)、「三匹の小豚」を元ネタにヒトラー狼と豚との攻防を描いた『うそつき狼』(BlitzWolf)、戦時下の窮乏を笑いのタネにした『腹ぺこハゲタカ』(Whats Buzzin'Buzzard?)、映画のフレームからはみ出しつつ逃亡する脱獄狼を迷犬ドルーピーが追跡する『ドルーピー/つかまるのはごめん』(Dumb-Hounded)、人間嫌いの猫を主役にした『月へ行った猫』(The Cat that Hated People)など、全12本。91分。

Bプロ
 歌姫の赤頭巾に狼がベタ惚れするクレイジーな一編『おかしな赤頭巾』(Red Hot Riding Hood)、チャーミングなミミズが主人公の『のろまな早起鳥』(The Early Bird Dood it!)、生長剤を飲み巨大化した猫やネズミが地球規模のチェイスをする傑作『太りっこ競争』(King-size Canary)など、全12本。89分。