『どこまでもいこう』
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どこまでもいこう
『ファララ』('83)などの8ミリ映画時代から、圧倒的な演出力が高く評価されていた塩田明彦(1961〜)。その後、脚本・撮影・照明など映画製作の様々なパートに携わり才能を発揮してきたが、'99年遂に『月光の囁き』で長編劇場用映画の監督デビューを果たし、いきなり絶賛をもって迎えられた。本作は続いて同年に撮り上げた第二作。郊外のニュータウンに暮らす小学5年生の少年を主人公に、彼の眼に焼きついていくヒトやモノや世界の愉楽と不可解さを、存分に描き出している。
悪ガキコンビのアキラ(鈴木雄作)と光一(水野真吾)は、新学期、教師の策略により別々のクラスに分けられてしまう。それでも放課後になるとつるんで他愛もないイタズラやケンカを繰り返していた二人だったが、その関係は日がたつにつれ微妙に変化していく。光一は不良転校生とつきあいだし、一方アキラはクラスの中では目立たないが、ジオラマ作りにとび抜けた才能を持つ野村と親しくなる。いくつかの些細でいて決定的な出来事を経て、アキラと光一は再び以前のように花火銃遊びに興じるのだが……。
監督・脚本 塩田明彦
出演 鈴木雄作、水野真吾、芳賀優里亜 他
撮影・照明 鈴木一博
音楽 岸野雄一
録音 臼井勝
編集 筒井武文
美術 磯見俊裕、三ツ松けいこ、露木恵美子
99年 75分
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【カラー】