『夢幻琉球・つるヘンリー』LATE ROAD SHOW


● 夢幻琉球・つるヘンリー
 '89年『ウンタマギルー』でベルリン映画祭カリガリ賞 を受賞し国内外で高い評価を得た高嶺剛。彼の約10年ぶりの新作は、沖縄を舞台に、 夢と現実、時間・空間の境目を映像が自在に往来する、高嶺ならではの奔放な作品 だ。
 放浪の民謡歌手つる(大城美佐子)は、ある日ガジュマルの木に吊るされた映画 『ラブーの恋』の脚本を拾う。作者のメカル監督は失踪。つるは息子のヘンリーと脚 本の映画化を試みるが、物語はいつしか沖縄からアジアへ拡がり、DNAの探求まで盛 り込んで迷宮的様相を加速する。音楽=上野耕路。


監督・脚本 高嶺剛
出演 大城美佐子、宮城勝馬、當間美恵蔵、平良進 他
脚本 仲里効
撮影 平田守
音楽 上野耕路
録音 備瀬哲、松田直人
編集 鵜飼邦彦
美術 ムラギしマナブ
99年 85分