『ストップ・メイキング・センス』ROAD SHOW


● ストップ・メイキング・センス Stop Maikng Sense
 80年代半ば頃、全世界で もっともカッコいいとされていたバンド、ト−キング・ヘッズ。15年の歳月を経て80 年代最高のライブ・フィルムがデジタル・リミックスで新たな音源を身にまとって再 登場!!
 ラジカセ片手に登場したデヴィッド・バ−ンが、おもむろに操作したラジカ セから流れるピコピコしたリズムボックス(!)のカラオケをバックにアコ−ス ティックギタ−で、名曲「サイコ・キラ−」を弾きがたるオ−プニングから、徐々に メンバ−が舞台に登場して次第にアフロ・ファンク的なサウンドへと疾走していくラ イブ・スタイルはまさに圧巻。ダブダブのス−ツに身を包んだバ−ンの全身を使った ユニ−クなパフォ−マンスは、ステ−ジ全体を圧倒する。当時、ロジャ−・コ−マン のもとでB級作品を作っていたジョナサン・デミが、この後『羊たちの沈黙』でブレ イクするとは誰も予想していなかったが、『ブレ−ドランナ−』の撮影監督でもある ジョ−ダン・クロ−ネンウェスと組んだシンプルで効果的な撮影スタイルは、バ−ン が好んだ舞台照明と相まって、ライブ・フィルムにありがちなレ−ザ−光線や派手な 色彩が飛び交うステ−ジとは一線を画し、確かな才能を感じさせる。思わず立ち上 がって踊りだしたくなる88分。

監督 ジョナサン・デミ
撮影 ジョ−ダン・クロ−ネンウェス
編集 リサ・デイ
1984年 88分