〈№1098〉CASSAVETES2000（ジョン・カサヴェテス監督４作品上映） ●愛の奇跡 A Child is Waiting　自主製作で撮り上げた第一作『アメリカの影』で高い評価を得たカサヴェテスが、ハリウッド資本のもと監督した第三作。知的障害児の施設を舞台に、障害を持った１人の少年をめぐり、校長と新任教師、そして子供の両親、それぞれが抱く少年への想いを描く。バート・ランカスター、ジュディ・ガーランドという大スターを主演に、子供が持つ人間性や心の暖かさにせまろうとしたカサヴェテスだったが、プロデューサーのスタンリー・クレイマーと対立。監督としては本作でハリウッドと決別する。監督　ジョン・カサヴェテス出演　バート・ランカスター、ジュディ・ガーランド、スティーブン・ヒル、ポール・スチュアート、ジーナ・ローランズ　他原案・脚本　アビー・マン撮影　ジョーセフ・ラ・シェル音楽　アーネスト・ゴールド編集　ジーン・ファウラー・Jr、ロバート・C・ジョーンズ美術　ルドルフ・スターナッド 1963年　102分 ●ハズバンズ Husbands　メジャーを離れ、困難ながらも自由な映画作りを手にしたカサヴェテスは、俳優として得たギャラを製作費にあて、次々と傑作を生み出していく。本作は『フェイシズ』に続く第五作。親友の死をきっかけに人生の意味について考え始めた３人の中年男が、永遠に続くかのような無軌道な馬鹿騒ぎの末、それぞれの答えを見つけていく姿を描く。カサヴェテス自身も出演し、ピーター・フォーク、ベン・ギャザラという２人の盟友との初共演となった記念すべき作品。フォークは独特の即興演出に「もう君の映画には出ない」と一時はとまどいを見せたが、以後３作品に出演。カサヴェテスにとって公私に欠かせない存在となった。103分。監督・脚本　ジョン・カサヴェテス出演　ピーター・フォーク、ベン・ギャザラ、ジョン・カサヴェテス　他撮影　ヴィクター・J・ケンパー編集　ピーター・タナー美術　レネ・ドリアック 1970年　130分 ●ミニー＆モスコウィッツ Minnie & Moskowitz　駐車場で働く奔放なモスコウィッツ（シーモア・カッセル）と美術館に務める内気なミニー（ジーナ・ローランズ）が、出会ってから４日間で結婚するまでの顛末を、随所にユーモアを散りばめて描いたラヴ・ストーリー。２人の関係は、カサヴェテスとジーナの実際の関係がモデルになっていて、『フェイシズ』『ハズバンズ』と合わせ結婚三部作と言われている。信頼するキャスト、スタッフとの親密な映画作りが、嘘のような奇跡的展開にリアリティを持たせ、見る者の心を捉える。114分。監督・脚本　ジョン・カサヴェテス出演　ジーナ・ローランズ、シーモア・カッセル、ヴァル・エイブリー、キャサリン・カサヴェテス、エルジー・エイムズ、レディ・ローランズ、ジョン・カサヴェテス　他撮影　アーサー・オーニッツ、アルリック・エデンズ、マイケル・マーグリーズ編集　フレッド・ナトソン音楽監修　ボー・ハーウッド 1971年　114分 ●グロリア Gloria　カサヴェテスの最も著名なハードボイルドアクション。シャープでいて血の通った演出が生んだ傑作。110分。監督・脚本　ジョン・カサヴェテス出演　ジーナ・ローランズ、バック・ヘンリー、ジュリー・カーメン　他撮影　フレッド・シュラー編集　ジョージ・C・ヴィラセノア音楽　ビル・コンティ美術　レネ・ドルレアック 1980年　121分

CASSAVETES2000（ジョン・カサヴェテス監督４作品上映）

●愛の奇跡 A Child is Waiting
　自主製作で撮り上げた第一作『アメリカの影』で高い評価を得たカサヴェテスが、ハリウッド資本のもと監督した第三作。知的障害児の施設を舞台に、障害を持った１人の少年をめぐり、校長と新任教師、そして子供の両親、それぞれが抱く少年への想いを描く。バート・ランカスター、ジュディ・ガーランドという大スターを主演に、子供が持つ人間性や心の暖かさにせまろうとしたカサヴェテスだったが、プロデューサーのスタンリー・クレイマーと対立。監督としては本作でハリウッドと決別する。

監督　ジョン・カサヴェテス
出演　バート・ランカスター、ジュディ・ガーランド、スティーブン・ヒル、ポール・スチュアート、ジーナ・ローランズ　他
原案・脚本　アビー・マン
撮影　ジョーセフ・ラ・シェル
音楽　アーネスト・ゴールド
編集　ジーン・ファウラー・Jr、ロバート・C・ジョーンズ
美術　ルドルフ・スターナッド
1963年　102分

●ハズバンズ Husbands
　メジャーを離れ、困難ながらも自由な映画作りを手にしたカサヴェテスは、俳優として得たギャラを製作費にあて、次々と傑作を生み出していく。本作は『フェイシズ』に続く第五作。親友の死をきっかけに人生の意味について考え始めた３人の中年男が、永遠に続くかのような無軌道な馬鹿騒ぎの末、それぞれの答えを見つけていく姿を描く。カサヴェテス自身も出演し、ピーター・フォーク、ベン・ギャザラという２人の盟友との初共演となった記念すべき作品。フォークは独特の即興演出に「もう君の映画には出ない」と一時はとまどいを見せたが、以後３作品に出演。カサヴェテスにとって公私に欠かせない存在となった。103分。

監督・脚本　ジョン・カサヴェテス
出演　ピーター・フォーク、ベン・ギャザラ、ジョン・カサヴェテス　他
撮影　ヴィクター・J・ケンパー
編集　ピーター・タナー
美術　レネ・ドリアック
1970年　130分

●ミニー＆モスコウィッツ Minnie & Moskowitz
　駐車場で働く奔放なモスコウィッツ（シーモア・カッセル）と美術館に務める内気なミニー（ジーナ・ローランズ）が、出会ってから４日間で結婚するまでの顛末を、随所にユーモアを散りばめて描いたラヴ・ストーリー。２人の関係は、カサヴェテスとジーナの実際の関係がモデルになっていて、『フェイシズ』『ハズバンズ』と合わせ結婚三部作と言われている。信頼するキャスト、スタッフとの親密な映画作りが、嘘のような奇跡的展開にリアリティを持たせ、見る者の心を捉える。114分。

監督・脚本　ジョン・カサヴェテス
出演　ジーナ・ローランズ、シーモア・カッセル、ヴァル・エイブリー、キャサリン・カサヴェテス、エルジー・エイムズ、レディ・ローランズ、ジョン・カサヴェテス　他
撮影　アーサー・オーニッツ、アルリック・エデンズ、マイケル・マーグリーズ
編集　フレッド・ナトソン
音楽監修　ボー・ハーウッド
1971年　114分

●グロリア Gloria
　カサヴェテスの最も著名なハードボイルドアクション。シャープでいて血の通った演出が生んだ傑作。110分。

監督・脚本　ジョン・カサヴェテス
出演　ジーナ・ローランズ、バック・ヘンリー、ジュリー・カーメン　他
撮影　フレッド・シュラー
編集　ジョージ・C・ヴィラセノア
音楽　ビル・コンティ
美術　レネ・ドルレアック
1980年　121分

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