赤塚不二夫 パロディ映画傑作選


 西からのぼったおひさまが、ヒガシ〜ィへしずぅむ〜、これでいいのだ。天体の法 則さえもがひれ伏したギャク・マスター赤塚不二夫先生がパロディ映画制作に命を懸 けた、幻にして伝説の映画会社「BAR-AKA brothers」社の秘蔵にして迷作の数々を一 挙上映なのだ。20世紀の遺産が、遂に堂々登場ゆえ、オリジナル・プリント(8o) の劣化による支障はご容赦あれれのれ〜なのだ。かの名作の、俳優がなぜか男性のみ のカマブランカ。出演のBeaverちゃんは当時先生のお気に入りのおかまちゃんなの だ。お次は先生行きつけのスナック!で撮ったササヤン・ナイト・フィーバー。愛 猫、菊千代も好演ながら、J・トラボルタは出ていないのだ。激突は元祖巨乳アイド ル中村京子の怪演が必見。ハリウッドを驚嘆させたとの根拠のない噂をよんだ作品な のだ。パロディ・ネタのロアルド・ダールを読んでいないと、醍醐味が味わえないか も、と先生が優しく心配する張大佐の真珠の首飾り。『シェーン』とネオ・リアリズ モとフランク永井?という三題噺、公園シリーズ3部作、ア、バーテンダー/自転車 泥棒/公園の手品師。今村版カンヌ受賞作のパロディ、楢漬節考……まとめて95分な のだ!