『映画史 第1部/第2部』ROAD SHOW


● 映画史 Histoire(s)du Cinema
 映画という表現の歴史に属しながらも、たえず “今、現われつつある映像”に賭けつづけ、映画史を書き替え、更新してきた人、 ジャン=リュック・ゴダール。彼が10年の歳月をかけ完成させた日本最新公開作のタ イトルは、ずばり『映画史』。とはいえ常に映画の最前線を生きてきたゴダールだけ に、映画史を過去から現在にいたる単一の時間軸としてとらえる“歴史の教科書”を 作ったわけではない。グリフィス、エイゼンシュテインら多くの先人が発見し培って きた技法や話法に最大限の敬意を払いつつ、“こうであったかもしれない”映画の可 能性を模索してきたゴダールならではの、独創的な歴史の統合と噴出が、本作の見ど ころだ。膨大な量の映画を、文学・哲学・絵画・音楽・現代史とモンタージュする引 用の嵐。しかし引用の原典を知る必要もないほどの豊かな映画の力が、見る者をとら え離さない。全体は8章に分かれており、今回の上映では1〜4章を第T部(150 分)、5〜8章を第U部(120分)として上映。各章のタイトルは (1)すべての歴史  (2)ただ一つの歴史 (3)映画だけが (4)命がけの美 (5)絶対の貨幣 (6)新たな波 (7)宇 宙のコントロール (8)徴は至る所に。
 ビデオ・オリジナル作品。劇場での公開は、日本が世界初である。

監督・編集 ジャン=リュック・ゴダール
出演・声  ジャン=リュック・ゴダール、ジュリー・デルピー、サビーネ・アゼマ、ジュリエット・ビノシュ 他

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