チェコアニメ映画祭2000〈6プロ・全30作品〉
○昨年好評を博した「チェコアニメ映画祭」が、今年も開催されます。今回は、トルンカ、ポヤルら名匠たちの歴史的傑作を中心に、さらにグレードアップ!
勿論「パットとマット」の新作6本も。
Aプロ
●粘土 粘土の固まりが人形になって動きだす、実写とクレイアニメを組み合わせたヤロスラフ・ザフラドニークの作品。4分。
●「パットとマット」シリーズより『へま』『芝刈り機』『ガレージドア』 記念すべきシリーズ第一弾『へま』ほか、最強破壊コンビのチャーミングな活躍がたっぷり。計22分。
●「ぼくらと遊ぼう」シリーズより『冬眠の話』『ヒョウの話』 トルンカのスタッフとして才覚を現わしたポヤル。彼の生み出した愛すべきクマのキャラクターたちが繰り広げる、奇妙な冒険の数々。計32分。
●飲みすぎた一杯 バイク青年の疾走を、抜群のスピード感と詩情で描いたポヤルの名作。19分。
Bプロ
●視角の外 意表をつくギャグとスピーディな展開で80年代に脚光をあびたパヴェル・コウツキーの短編。3分。
●「パットとマット」シリーズより『雨どい』『生け垣』『泥よけ』 失敗と破壊を繰り返しつつハッピーエンドに到る名コンビの、初公開作3本。計24分。
●「ぼくらと遊ぼう」シリーズより『ビーバーの話』『カブの話』 微妙なトーンの背景にレリーフをのせ、2.5次元的世界を作り出したポヤルの楽しい連作から2本。計32分。
●ナイトエンジェル 盲目の青年の手に触れたものだけが、画面に浮かび上がる…。アニメーションならではのファンタジックな表現を追求したポヤルの傑作。19分。
Cプロ
●ライオンと歌 ライオンに飲みこまれた吟遊詩人を描いた、ポヤルの最高傑作と評される作品。16分。
●悪魔の水車小屋 水車小屋に住む悪魔を音楽で退治する男を描いた、トルンカの愉快な一編。20分。
●二つの霜 人間にとりつく霜のお話を、トルンカが人形とセルを巧みに使いわけつつ描く。13分。
●善良な兵士シュヴェイク1/コニャックの巻 ブレヒトの劇化でも有名な、チェコの国民的作家ハシェクの小説を映画化したトルンカ作品。23分。
Dプロ
●樫の葉が落ちるまで 悪魔と契約した男の顛末を、B・ポスピーシロヴァーがユーモラスに描く。28分。
●天使ガブリエルと鵞鳥夫人 ボッカチオの「デカメロン」をトルンカがいきいきと映画化。29分。
●善良な兵士シュヴェイク2/列車騒動の巻 シュヴェイクの行く所騒動ばかり。勿論列車の中でも…。22分。
Eプロ
●探偵シュペイブル シュールで鮮烈な作風のポヤルらしい、夢と現実が交錯する22分。
●フルヴィーネクのサーカス サーカスに行けない少年が夢の中で体験する奇妙なサーカス。23分。
●善良な兵士シュヴェイク3/堂々めぐりの巻 独特の喋りで周囲をケムに巻くシュヴェイクが思わぬ苦境に…。31分。
Fプロ
●ジェネシス メルグロヴァー監督のシュールな短編。6分。
●灯台守 人魚と灯台守の攻防をユーモラスに描いたI・レンチ監督作。12分。
●ロマンス ●雄弁家 いずれもポヤルの秀れた着想が光る短編。計25分。
●情熱 ●電子頭脳おばあさん 全プログラムのラストを飾るのはやはりトルンカ。特に、奇怪なマシーンと出会う少女を描いたSF『電子頭脳おばあさん』は傑作!
計38分。
【一部カラー】