〈1145〉『ポール・ボウルズの告白』MORNING ROAD SHOW


●ポール・ボウルズの告白─シェルタリング・スカイを書いた男─ Let It Come Down: The Life of Paul Bowles ベルトルッチの『シェルタリング・スカイ』公開まで、世間から忘れ去られていた音楽家にして、伝説上の作家、ポール・ボウルズ。昨年、惜しまれつつ世を去った彼が、世界の真中たるモロッコのタンジェで、晩年に応じたロングインタビューを構成したドキュメンタリーの登場です。バロウズやギンズバーグと並んで「ビート派」の作家と目されてきた彼が、どのようにビートと接点を持ち、そしてどう違うのかが、はっきりと語られます。さらにボウルズの死の直前に、老いたバロウズとニューヨークで再会するシーンは感動的とさえ言えるでしょう。孤高の作家の素顔に迫る73分。

監督 ジェニファー・バイチウィル
出演 ポール・ボウルズ、ウィリアム・バロウズ、アレン・ギンズバーク
撮影 ニック・デ・ペンシアー
編集 デビッド・ワーンズビー

1998年 カラー 73分