〈1155〉『夜の蝶』R・セルヴェの世界
LATE & MORNING ROAD SHOW


○世界のアニメーション界に、はかりしれない影響を与えてきた“ベルギー・アニメの父”ラウル・セルヴェの傑作短編集です。
●ハーピア Harpya 夜の街で暴漢に襲われた女性を助けた男。だがその女は実は、鳥の体を持つ怪物ハーピアだった…。切り絵アニメと実写を組み合わせた、独特の手法と悪夢のようなイメージ。カンヌ映画祭短編部門パルムドール受賞。9分。
●クロモフォビア Chromophobia 真っ黒な軍隊に色彩を奪われファシズムに覆われた街。しかし少女が育てた一輪の赤い花から、カラフルで素敵なレジスタンスが始まる。キュートな10分。
●人魚 Sirene 攻撃的なクレーンと鳥が頭上を覆い、魚の骨しか釣れない殺伐とした港に起こる、美しい人魚の悲劇。9分30秒。
●語るべきか、あるいは語らざるべきか To speak or not to speak サイケデリックなデコレーションの中に浮かぶ、素直な言葉とそれを隠蔽しようとする全体主義。風刺に満ちた11分。
●夜の蝶 Nachtvlinders 駅の待合室で動かない美女とひらひら舞う蝶。ポール・デルヴォーの絵の世界を、“セルヴェグラフィー”と呼ばれる技法で表現したあまりに美しい代表作。8分。