〈1179〉『ローサのぬくもり』ROAD SHOW


●ローサのぬくもり Solas 普通の人々のドラマを誠実に描きたかったという、スペインのベニト・サンブラノの初長編作品。  都会の生活に疲れ、自堕落に生きるマリアのもとへ、入院した夫の介護のために田舎から年老いた母ローサ(マリア・ガリアナ)が訪れた。娘は母の人生は横暴な父に仕えただけと責めるが、母は娘を黙って見守りながら、暖かい料理を作り、花で部屋を飾る。ローサはまた、階下の独居老人(カルロス・アルバレス=ノボア)を知り、何くれと無く彼を支えるうちに二人にほのかな共感が芽生えてゆく。夫が退院し、ローサが帰る日がきた……。  本国のゴヤ賞では『オール・アバウト・マイ・マザー』と評価を二分し、監督賞・俳優賞など5賞を受賞したのみならず、ベルリンを始め国際映画祭では、飛躍めざましいスペイン語圏映画においても、傑出した作品との高い評価と感動を受けた。


監督・脚本・原作 ベニト・サンプラス 撮影 トテ・トレナス
音楽 アントニオ・メリベオ
出演 アナ・フェルナンデス、マリア・ガリアナ、カルロス・アルバレス ほか

1999年 98分


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