〈1181〉『深紅の愛』LATE ROAD SHOW


●深紅の愛 Deep Crimson Profundo Carmesi 1940年代に実在した、“ロンリー・ハーツ・キラー”と呼ばれる男女二人組の殺人犯。昨年公開された『ハネムーン・キラーズ』と同じサイコ・キラーをモデルにしながら、この『深紅の愛』はおぞましくも痛いほど切ない、濃密な愛を描いたラテン的ドラマだ。監督のA・リプステインはメキシコ生まれで、師事したルイス・ブニュエルから可愛がられた弟子。映像の美しさも突出した本作がきっかけとなり、その反逆的作風とユーモアが評価され、ラテン・アメリカを代表する鬼才として、欧米各地で回顧上映が組まれている。  太った子持ちの看護婦コラルは、文通で知り合ったニコラスに恋をするが、彼は実は結婚詐欺師で元妻も殺害していた。しかし、激しい愛に駆られたコラルは我が子まで捨て、ニコラスの愛を得るため、彼と共に結婚詐欺と殺人の旅を始める…。

監督 アルトゥーロ・リプステイン
脚本 バス・アリシア・ガルシアディエゴ
撮影 ギリェルモ・グラニリョ
音楽 デイヴィッド・マンスフィールド
美術 マリサ・ベカニンス、モニカ・チリノス、マカレナ・フェラチョ
衣装 モニカ・ネウマイェル
編集 ラファエル・カスタネド
出演 レヒナ・オロスコ、ダニエル・ヒメネス・カチョ、マリサ・バレデス ほか

1996年 114分


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