〈1196〉「ヤン・シュヴァンクマイエル 触覚と想像力」ROAD SHOW


○ヤン・シュヴァンクマイエル 触覚と想像力 検閲によって改変やカットを余儀なくされた、シュヴァンクマイエルの諸作品。今回、未公開作をすべてオリジナル・バージョンで上映します。

Aプロ  
●J.S.バッハーG線上の幻想 J.S.Bach:Fantasia g-moll 音の波形が壁のひび割れに重なり、窓や路面が共振する。10分。
●シュヴァルツェヴェルト氏とエドガル氏の最後のトリック Posl edni trik pana Schwarzewaldea a pana Edgara シュヴァンクマイエルのデビュー作。11分。
●家での静かな一週間 Ti chy tyden v dome 男が訪れた一軒家で展開する、超現実的世界。20分。
●庭園 Zahrada 家の周りを手を繋ぎ囲む人々。社会主義体制を暗示する作品。17分。
●オトラントの城 Otrantsky zamek 小説『オトラント城綺譚』の舞台が、実は東ボヘミアに実在すると学者が解説するテレビ番組の中、古文書の絵が動き出し歴史の捏造を炙り出す。18分。
●ジャバウォッキー Jabberwocky ジャバウォッキーは『鏡の国のアリス』に登場する怪物。詩の朗読と共に、子供部屋のおもちゃが動き始める。14分。

Bプロ 
●棺の家 Rakvic karna 一匹のモルモットをめぐって争う道化たち。木槌で殴り合うスラプスティック・グロテスク・コメディ。10分。
●コストニツェ Kostnice 数万人の人骨を収拾した納骨堂に関するドキュメンタリー的な作品。10分。
●エトセトラ Et cetera 切り絵や水彩など、三つの手法に輪郭の問題が浮かびあがる。7分。
●アッシャー家の崩壊 Zanik domu Usher ポーの原作を実写とアニメで描く。アッシャーの精神の崩壊と共に、それを知覚するように無機物の邸も朽ち果てていき……。触覚を意識した代表的作品。16分。
●レオナルドの日記 Leonarduv denik ダ・ヴィンチのデッサンと、ニュースフィルムの絶妙なコラージュ。12分。
●ドン・ファン Don Sajn 放蕩息子のドン・ファンは、許嫁を弟に奪われ父にも見放され、復讐を誓う。後の長編『ファウスト』につながっていく作品。33分。


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