〈1201〉『ハロー、アゲイン』MORNING ROAD SHOW


●ハロー、アゲイン The Darkest Light 『フル・モンティ』でアカデミー脚本賞にノミネートされた若手脚本家サイモン・ボーフォイが、女性監督ビリー・エルトリンガムと組んで、長編監督デビューを果たした。口蹄疫、人種交流、軍事基地など、イギリスの地方に浸透した社会問題への挫折を背景に置きながら、少女たちの健やかな希望を、勝れたロケーション撮影でとらえてゆく、良質のイギリス映画ならではの味わい深い秀作である。  ヨークシャーで牧畜を営む父(『ウェルカム・トゥ・サラエボ』のスティーヴン・ディレーンが好演)、母(『エンジェル・アット・マイ・テーブル』のケリー・フォックス)、弟と暮らすキャサリンは、白血病で休学中の弟のコート掛けを使うことになったインド系の転校生ウマを故意に傷つけてしまう。やがて彼女はヒンドゥー教への憧れで、ウマに友情を感じてゆくが…。

監督・脚本 サイモン・ボーフォイ&ビリー・エルトリンガム
撮影 メアリー・ファーブラザー
音楽 エイドリアン・ジョイストン
出演 スティーヴン・ディレーン ケリー・フォックスほか

1999年 94分


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