〈1212〉『コミック・ストリップ・ヒーロー』LATE ROAD SHOW


●コミック・ストリップ・ヒーロー JEU DE MASSACRE こんな映画があったなんて!!現実(実写)と幻想(コミック)の交錯に彩られたポップでクールな60年代フランス。まさにヌーヴェルヴァーグと前衛芸術の華麗なる融合です。  小説家のピエールは、妻でイラストレーターのジャクリーヌと組んで、ハードボイルド小説や連載コミックを執筆していた。ある日、2人のファンだと名乗るボブが現れ、彼らをスイス、ヌシャテルの湖畔の別荘へ招待する。ピエールはそこでボブをヒーローのモデルとした新作コミックを構想、ボブの私生活を取り入れながら執筆を開始する。タイトルは「ヌシャテルの殺人者」。やがて3人は現実とコミックが交錯する「殺人ゲーム」へと巻き込まれてゆく。ジャクリーヌに恋をしたボブは、遂に彼女を誘拐。果たして彼は殺人者へとなってしまうのか…!? コミックの原画を担当するのは、60年代から現在までパリのカルチャーシーンを騒がせ続けているギィ・ペラート。ゴダールやゲンスブールをも魅了した、彼のクールなイラストの数々は必見です。主演はボンド・ガールも務めたクローディーヌ・オージェと名優ジャン・ピエール・カッセル。監督・脚本はアラン・ジェシュア。本作で67年カンヌ映画祭最優秀脚本賞受賞。91分。(旧題『殺人ゲーム』)

監督・脚本 アラン・ジェシェア
原作 ギィ・ペラート 音楽 ジャック・ルーシェ
出演 クローディーヌ・オージェ、ジャン・ピエール・カッセル ほか

1967年 91分


【カラー】