〈1218〉イジー・バルタの世界〈2プロ〉LATE SHOW
○イジー・バルタの世界 Jiri Barta(1948〜):チェコのプラハで出生。プラハ工芸美大を経てトルンカ・スタジオのパペット・アニメ部門で製作を始める。ヤン・シュヴァンクマイエルに感銘をうけ、ユーモア、アイロニー、スティン(影)を駆使した作品の数々が、オーバーハウゼンほか国際映画祭で高く評価され、チェコの名匠たちの仲間入りをする。'89年来日中、当館へ訪れドアに可愛いハリネズミのサインを残す。
Aプロ ●ディスクジョッキー Diskzokej アナログ盤、コーヒーカップなど連なる円のイメージでDJの日常を描く。●緑の森のバラード Balada o zelenem drevu 春の生態の実写を交えたコマ撮り作品。●笛吹き男 Krysar 「ハーメルンの笛吹き男」の新解釈で、飽食する人間を、素晴らしい美術で描いた傑作。(計73分)
Bプロ ●謎かけと飴玉 Hadanky za bonbon 半立体を使ったデビュー作。●プロジェクト Projekt 製図から団地の実態を描く、ブラス音楽も楽しい作品。●手袋の失われた世界 Zanikly svet rukavic 手袋のマイムでファシズムからサイバーパンク映画まで映画の歴史を再現した傑作。●最後の盗み Posledni lup 5万に及ぶ実写フィルムを彩色し、泥棒が体験する大邸宅での幻影を描く。●見捨てられたクラブ Klub odlozenych 真面目に働くか? 享楽を生きるか? マネキン人形の世代争いが始まった! ●ゴーレム・パイロット版 Golem ユダヤ伝説の土塊人形ゴーレム伝説に取り組んだ長編(未完成)。極立つ映像詩の一部分を上映。●セルフポートレート Autoportret パヴェル・コウツキー、ヤン・シュヴァンクマイエルと共に、各々のアニメーション技法で自分の「顔」を描いた、ミニ・オムニバス。(計86分)
【カラー】