〈1225〉アンドレイ・タルコフスキー特集〈5プロ・入替制〉


 アンドレイ・タルコフスキー(32〜86年)は映像の荘厳な美しさと、水の滴りや火や沈黙する霧など、自然の神秘を自由に操った独創的表現で、その名を今も世界に轟かす巨匠だ。〈玲瓏〉という言葉がふさわしい、一瞬一瞬に清冽で暗喩に満ちた詩的イメージが横溢する、この傑作群をぜひスクリーンでご堪能ください。
●ローラーとバイオリン 最初に世界で注目された初期の中篇。46分。
●僕の村は戦場だった 12歳の少年の悲劇を通し、美しい詩的映像で戦争の悲惨さを描いた長編デビュー作。96分。
●アンドレイ・ルブリョフ 中世ロシアを舞台にした、イコン画家ルブリョフの生涯を浮かび上がらせる映像叙事詩。182分。
●惑星ソラリス レムの小説を映画化した、伝説的SF作品。人間の潜在意識に眠る記憶の、実体化として現れる惑星ソラリスの海。崩れるように滴る水に彩られた、再現される過去の場面は息を呑む美しさと、絶望的な喪失感に満ちている。165分。
●鏡 水や火や鏡を駆使して、心象風景を綴る自伝的映画。静謐な緑に囲まれた家と佇む母、そして戦争…。芸術性の高い映像で描かれる、豊かなイメージに溢れた作品。110分。
●ストーカー 地上に忽然と現れた空間“ゾーン”の奥には、願いをかなえる部屋があると聞き、そこを訪れようとする男たちを描いたソ連SF映画の金字塔。水と沈黙が全編を覆う映像は素晴らしく、特にトロッコの場面は一生観続けていたいほど、魔術的な魅力に溢れた傑作。163分。