〈1246〉『自殺サークル』LATE ROAD SHOW
●自殺サークル 新宿駅のプラットホームで女子高生54人が集団飛び込み自殺!54人ともなれば首があちこち飛び、臓物は一日の仕事を終えホッと一息の会社員の首に絡み付き、大量の血が行き場を求め飛散する。イッセーのセーでホームにすべり込んでくる電車に身を投げる女子高生54人。何故 その頃、インターネット上にはその自殺事件との関連を示すような謎のサイトが立ち上がり、都会全体をかけめぐっていた。同じ時刻、とある病院で看護婦たちも信じがたい事態を迎える。同時多発自殺事件の始まりだ。当然警察も動き出す。事件の「謎」を「知る」女からのタレ込みもあるが、捜査は混乱する一方だ。そんな中、自殺事件は一向に収まりがつかない。それどころか増える一方だ。マスメディアによる大衆操作、ネットやケータイに流通する都市伝説。実体の見えない時代を覆う何かだ、思いもよらぬ方向から隠蔽された死と結びつき、ただならぬ無気味な恐ろしさとなって街中に立ち込めていく。監督は園子温。あの『自転車吐息』、『うつしみ』の。今回の作品は、意気込みとしては自主映画時代の傑作『男の花道』(第1部)や『決戦 女子寮対男子寮』に近い意欲作。出演は石橋凌、永瀬正敏、余貴美子、麿赤兒、さとう珠緒、宝生舞、ROLLY(役名:鈴木宗男)、野村貴志ら。衝撃の99分だ。
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