〈1264〉『アフガン 戦場の旅―記者たちは何を見たのか―』MORNING & LATE ROAD SHOW
●アフガン 戦場の旅―記者たちは何を見たのか― 9・11テロに続いた米軍の報復攻撃の取材には世界各国のジャーナリストがアフガニスタン入りした。本作品の監督、吉岡逸夫('52年生。中日新聞記者)もその一人であり、11月から12月にかけて首都カブール〜カンダハルで約2ヶ月の取材の傍ら、携帯したビデオカメラで、戦場に集ったジャーナリストへのインタビューを試みた─「どうして戦場に行くのか」。会社側の懸念で入国できず、もどかしさを隠せない日本のジャーナリスト。一方には名誉欲や資力を総動員して前線へ向かう欧米の記者もいる。ときに“報道陣は火事場泥棒”と自嘲しながら、社命であれ、個人の意思であれ、世界史を転換するほどの現場に立ち合ったマス・メディアの発信者たちが自から問うように心情をのぞかせてゆく。事件の臨場感と取材待機の弛緩の際どさから生まれた優れたドキュメンタリーだ。70分。
監督・撮影・編集 吉岡逸夫
編集助手 金子裕昌
特別協力 安岡卓治 代島治彦
2002年 70分
【カラー】