〈1275〉ゴダールの季節 Vol.2


●軽蔑 Le Mepris 『勝手にしやがれ』でデビュー以来、新世代の旗手として傑作を連打していたゴダールが、アメリカ、イタリアのプロデューサーから100万ドルの出資を得て製作した、長編第6作。A・モラヴィアの原作をもとに、映画脚本家(ミシェル・ピコリ)とその妻(ブリジット・バルドー)との愛のすれ違いを描く。共演ジャック・パランス、フリッツ・ラング。音楽ジョルジュ・ドルリュー。105分。
●恋人のいる時間 Une Femme Marie 60年代ゴダールで、唯一リバイバル公開されていなかった長編劇映画が遂に登場!愛人のいる人妻(マーシャ・メリル)の2日間の生活を、ベートーヴェンとシルヴィ・ヴァルタン(!)の音楽にのせた奔放なコラージュで綴る。「自らが映画にほかならないことが嬉しくて自由にはしゃぎまわっているような映画」とゴダール自身語るとおりの、軽やかな愛のフィルムだ。95分。
●パッション Passion ゴダールの新しい時代の幕開けを告げた、80年代初頭の傑作。ヨーロッパ人混成スタッフで作られているアート映画の撮影現場を舞台に、“光”と“物語”を発見できず苦悩する監督と、彼をとり巻く女たちの恋愛模様を描く。出演イザベル・ユペール、ハンナ・シグラ。無修正版。88分。
●ゴダールのマリア Je Vous Salue,Marie 聖母マリアの処女懐胎とキリストの生誕を現代劇として描き、一大センセーションを巻き起こした作品。冒頭にA=M・ミエヴィルの『マリアの本』が付く。無修正版。計108分。


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