〈1278〉英国ドキュメンタリー映画傑作選
「ドキュメンタリー」の用語を映画に与え、政府機関で製作を続けながらも制約からの自由を守った先駆者ジョン・グリアスン、フランスのノンフィクション技法を伝えたメキシコ人、アルベルト・カヴァルカンティ、名匠ハンフリー・ジェニングスらの作品から、K・ローチ、S・フリアーズ、マイク・リーらに継承されるカメラ・アイの伝統を検証する必見の企画!
Aプロ
●流網船 Drifters グリアスン唯一の監督作。荒海で働く魅力的な人々を「フラハティのように採取し、エイゼンシュテインのように編集した」名作。40分。(字幕無)
●夜間郵便 Night Mail スコットランド行きの郵便列車に関る様々な人生を綴った記録映画の記念碑的傑作。24分。
Bプロ
●石炭の顔 Coal Face 石炭産業の現状を実験的に撮影。オリジナル音楽はベンジャミン・ブリトゥン。11分。
●英国に聞け Listen to Britain 戦時下の人々の生活をダイレクト音の巧妙な編集で記録した野心的な傑作。ジェニングスの出世作。20分。
●ティモシーのための日記 A Diary for Timothy 戦時下に生まれた赤ん坊ティモシーに戦争の是非を問いかける感動作。解説執筆はE・M・フォースター、朗読はジョン・ギルガット。39分。
【モノクロ】