〈1281〉『サラーム・シネマ』ROAD SHOW
●サラーム・シネマ Salaam Cinema '94年、新聞にイランきっての人気監督マフマルバフの新作オーディションの小さな広告が出た。集まったのは数千人!当然、会場は大混乱。「今年は映画誕生百周年。俳優志望者をテーマに映画を撮ります。既にカメラは廻ってます!」監督のハンドマイクで100%の面接映画が用意スタート 盲目の志望者と監督との迫真の対決、各自がシュワルツェネッガーやモンローに似てるとの言い放題、のど自慢は始まるは、「愛」か「いじり」か判断不能の監督命令〈涙を流す演技〉を課せられて、反発した男が「そこにいるプロの俳優に手本を見せてもらう」と、今は助監督のM・ゼイナルザデ(『サイクリスト』では主演俳優だった。)に迫るは……爆笑、涙の、余すところない人間探究を初公開ディレクターズ版90分でお楽しみあれ!このオーディションから生まれた、汚れなき傑作(『パンと植木鉢』(78分)も上映。
監督・脚本・編集 モフセン・マフマルバフ
撮影 マームード・カラリ
音楽 シャハルダッド・ロハニ
録音 ネザム・キアイ
出演 モフセン・マフマルバフ、モハラム・ゼイナルザデ ほか
1995年 90分
【カラー】