〈1312〉『笑うイラク魂〜民の声を聞け〜』MORNING ROAD SHOW


●笑うイラク魂〜民の声を聞け〜 『アフガン 戦場の旅 ─記者たちは何を見たのか─』の撮影から一年後の2002年末、〈事実だけが見たい〉意思のままに監督・吉岡逸夫(新聞記者)は国連査察進行中のイラクへ発つ。戦後生まれの監督の眼前のイラクの状況は、大戦前の日本のようだ。アラブ統一は大東亜共栄圏、ジハード(聖戦)は特攻隊、経済制裁による配給制度、竹槍攻撃を思わせる根性と最後の神頼み、フセインは…。まるで大和魂ならぬイラク魂だ!しかしカメラに向けられたたくさんの笑顔と声は、またも監督を当惑させ考えさせる…。東欧変革、湾岸戦争、今回併映の祈りのニューヨーク(43分)のテロ翌年9・11のNYルポなど世界約60ヶ国の取材を経験し、著作「漂泊のルワンダ」で開高健賞を受賞した現場一筋のジャーナリストが、イデオロギーやスキャンダル抜きの、現状で迫る必見のドキュメンタリー。60分。


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