〈1313〉『エルミタージュ幻想』ROAD SHOW
●エルミタージュ幻想 Russian Ark 豪華絢爛という言葉さえ色あせてしまうほど、光り輝く美術品と磨き上げられた豪華な調度品が所狭しと並べられたエルミタージュ美術館。サンクト・ペテルブルグ(ソ連時代のレニングラード)の中心として、かつてロシア、ロマノフ王朝の女帝エカテリーナによって建設された王宮(建物そのものも世界遺産の価値あり!)が、現在は美術館として一般に公開されている。ルーブル美術館の10倍とされる300万点もの収蔵品を誇る、この美術館を舞台に、時間と空間を縦横に行き来する傑作が完成した。ピョートル大帝、イワン雷帝、女帝エカテリーナ、アナスタシア、といったロマノフ王朝の歴史を織りなす人々、そして、20世紀の血なまぐさい記憶をも想起させるエピソードが、めまぐるしく展開する。
アレクサンドル・ソクーロフ監督が壮大に描く過去300年間のロシアの歴史。前代未聞の全編ワンカットで撮影された野心的な挑戦を、NHKが技術的に全面協力。ハイビジョンの性能があますところなく引き出された見事な撮影を、35ミリフィルムの精細な画面に移し替え、解像度はさらに万全。96分。
監督 アレクサンドル・ソクーロフ
撮影 テュルマン・ピュットナー
出演 セルゲイ・ドレイデン、マリア・クヅネエツォワ、ワレリー・ゲルギエフ
2002年 96分
【カラー】