〈1328〉とっておきゴダール4作品連続上映〈4作品・入替制〉


○春のロメール、秋のトリュフォー大特集と、シネマテークはヌーヴェル・ヴァーグの気配濃厚。その間をつなぐ、久々&未公開の超珍しいゴダール特集です。60年代と今のゴダールがどうも結びつかない人には、絶対オススメの企画です。
●右側に気をつけろ Soigne ta droite 三つの物語が錯綜する傑作コメディ。リタ・ミツコの感動的なレコーディング風景とともに、ゴダール自身が体を張ったアクションにご注目を。82分。
●勝手に逃げろ/人生 Sauve qui peut(La Vie) 監督自身が「2度目の処女作」と断言する転換期の作品。政治的・実験的な作品から劇映画の世界へと再出発した時期の初々しさを、イザベル・ユペールが体現する。90分。
●ヒア&ゼア・こことよそ Ici et ailleurs パレスチナ解放運動を記録しつつ未完となった『勝利まで』の映像素材を使い、自らの方針転換を総括して、「ここ」(フランス)と「よそ」(パレスチナ)をつなぐソニマージュ時代の幕開け。55分。
●うまくいってる Comment ca va 新聞社と印刷所のドキュメンタリー製作の現場を舞台に、情報操作・階級闘争・労働運動など、さまざまな要素を盛り込みつつ、音声(son)と映像(image)の構成を実験する過激なソニマージュ。78分。


【カラー】