●イン・ マイ・スキン Dans ma peau 身体からはがされる皮膚の悲鳴に耳を傾けているかのようなひりつく痛み。ブニュエルやクローネンバーグに漂う磨ぎ澄んだ究極のフェティシズムが、テレビドラマシリーズ「SEX AND THE CITY」さながらに、時代の少し先を走るギミック感覚の痛快さへと昇華する。痛いけど愛しいコレ、傑作です。監督・主演のマリナ・ドゥ・ヴァンは鬼才フランソワ・オゾンの『まぼろし』『8人の女たち』の共同脚本者。『ホームドラマ』では女優としても活躍し、本作では壊れたお人形のようなルックでみせます。今さらながらオゾンの作品に共通のつつましやかにしてアブない風合いは彼女が負っていたのかもと納得。 30歳のエステルは、信頼する恋人との共同生活を控え、専門分野のリサーチ会社でも認められてバイタルな日々を送っている。パーティで招かれた大きなアパルトマンの敷地を巡っていたとき、思いも寄らぬ怪我を負う。知らぬ間にできてしまった大きな傷跡は、可愛い秘密を抱えた喜びへと彼女を変えてゆく……。92分。 |
2004 5/15(土) 〜5/21(金)
当日券 一 般 1700円 大学生 1500円 シニア 1000円 中高予 1200円 会 員 1300円 前売券 一 般 1400円 大学生 1400円 会 員 1200円 ※前売券販売は公開前日までです。 |
監督・脚本・主演 マリナ・ドゥ・ヴァン
出演 ローラン・リュカ、レア・ドリュッケール
2002年 92分