●恋する幼虫 とんでもない奇想で究極のピュアラブを描いた、グロなのに泣けちゃうエンターテイメント映画が登場 幼い日に目撃したおぞましい光景がトラウマと化し、セックスに恐怖を抱く漫画家のフミオ。一方、異性に触れられることに嫌悪心を持ち、常にオドオドと人の顔色をうかがいながら不器用に暮らしている編集者のユキ。ある日、イライラしたフミオは発作的にユキの顔をペンで刺してしまうが、その日以来、彼女の顔には人の生血を啜らないと生きていけない触手が出来てしまう…。一見恐ろしげながら、のほほんとしたユーモアと、ヒロインへのいとおしい想い溢れるチャーミングな演出によって、女性の共感をも必ずや呼ぶシュールでキュートなラブストーリー。フミオ役には、今や某雑誌の「好きな男bP」に選ばれるほど人気沸騰中の荒川良々。ユキには井口監督のカルト的人気を決定付けた『クルシメさん』でも主役を務めた新井亜樹。そしてユキの恋人役を演じる松尾スズキが、中年男の妖艶フェロモンをまき散らす 傷つけた負い目から立場が逆転する恋愛の主従関係と、世界がどうなろうと恋人を愛し続ける、すさまじいスケールで臨む純粋な愛の極北。必見の110分。 『恋する幼虫』公開記念として、井口昇レトロスペクティブ&出演最新作『ラッパー慕情』を特集上映。傑作揃いです! ●わびしゃび('88年 10分) 愛する少女へ緊張しつつ接近するカメラ。瑞々しく切ない感情が、まさに画面から奇跡のように溢れ出す、8ミリ映画の伝説的傑作(DVで上映)。 ●クルシメさん('97年 56分) 愛する人を傷つけたくなる心の病を持つユキと、体の一部に異常を持つカズエ。『恋する幼虫』のモチーフでもある、身体の傷と愛の主従関係をファンシー&ポップに描き、井口監督の人気を決定付けたカルト作。 ●毒婦 妖しい炎('99年 60分) エロスOVを舞台に井口ワールドが炸裂 不器用で孤独な女が、冷酷に愛を踏みにじる少女に恋をした時、復讐の罠が仕掛けられるが…。ユーモアの中で愛の悲劇を描く、隠れた秀作 主演:愛染恭子。 ●俺の空〈くう〉('99年 10分) 傷つけたい欲望と赦しを見据える、原石的な異色短編。 ●アトピー刑事('03年 10分)「帰ってきた刑事まつり」の一作。他の参加監督からも多くの賞賛を受けた、トランス的愛の終着地点。 ※以上すべて、井口昇監督作品です。 ●ラッパー慕情('03年 93分) 映画秘宝のチンプイさんこと、藤原章監督(『神様の愛い奴』)の最新作を特別上映 漫画家を志すケンは、芽が出ないし兄二人は身勝手だしで、ストレスの溜まる日々。だがそんな日常の些細な幸福すら木っ端微塵に破壊する、世にも恐ろしい男が街へ現れて…。緻密な構成とトボけたブラックユーモアで、三兄弟がそれぞれに破滅していく様を描いた、面白うてやがて悲しき男泣き映画の傑作。猛プッシュです 井口昇監督も怪演 |
2004
※前売券販売は公開前日までです。
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