秋聲旅日記
軒下のならず者みたいに

  時代の予兆でもあった衝撃作『EUREKA』や、表現領域を文学へと広げたドキュメンタリー『路地へ 中上健次が残したフィルム』、そして三島由紀夫文学賞受賞と、瞠目すべきフィルムメーカーとして疾走する青山真治。一昨年の自主フェス招待作品『すでに老いた彼女については語らぬために』に続き、さらなる新境地へと向かう途上に生まれた貴重な中篇を二本立て上映。
●秋聲旅日記 明治初期、金沢に生まれた文豪・徳田秋聲の小説「挿話」「籠の小鳥」「町の踊り場」「旅日記」をモチーフに、病床の兄を見舞って帰郷した秋聲(嶋田久作)を、現在と過去が混在する時間の内に描く。金沢のミニシアター・シネモンドと竪町商店街が企画した映画製作ワークショップから生まれた作品。43分。
●軒下のならず者みたいに デジタルのインディペンデント作品、かつ何よりも新しさをキーワードに韓国で開催されているチョンジュ国際映画祭からの依頼で製作された。20代半ばの無気力な生活の記憶を自由に描写する斬新な試み。出演は斉藤陽一郎、中村優子、大久保鷹。撮影たむらまさき(『秋聲〜』も)。41分。

2004
6/26〜7/2
12:20
6:50

当日券のみ
一 般 1500円
大学生 1400円
シニア 1000円
中高予 1200円
会 員 1300円