イタリア映画ファンの皆さん、チャオ!これまで3回開催されたイタリア映画祭の中から、特にクオリティと観客の評判の高かった3本を厳選し、お届けします。イタリアの旬をどうぞ! ●ペッピーノの百歩 I cento passi 左翼運動が高まる60年代、シチリア生まれのペッピーノは仲間とラジオ局を開設し、マフィア撲滅運動を訴えるが…。実在の人物をモデルにした、ネオリアリズモを思わせる骨太な社会派作品。ペッピーノを演じる、映画初出演のルイジ・ロ・カーショのカリスマ性に注目!104分。 ●ぼくの瞳の光 Luce dei miei occhi ハイヤー運転手のアントニオは、SF小説を愛読する孤独な青年。ある晩彼は、生活に追われ心を閉ざすマリアと出会い恋に落ちるが…。夜のローマを異邦人のようにさまようナイーブな青年を、L・L・カーショが好演。繊細な感情描写で、優しく人生を見つめる感動的名品。120分。 ●風の痛み Brucio nel vento 父を殺して逃亡し、チェコから亡命したトビアシュ。過去を封印して工場で働く単調な日々の中、彼は異母妹でずっと想いを抱いていたリヌと再会する。アゴタ・クリストフ原作による不可思議な愛の物語を、叙情的な冬枯れの自然の中で描いた、あまりに美しい傑作。荒涼とした心象に、神秘の愛が希望とイタリアの陽光を呼び寄せる、必見の118分。 ☆今回の特集を記念して、イタリアの鬼才ピエル・パオロ・パゾリーニ特集を開催。 ●大きな鳥と小さな鳥 Uccellacci e uccellini シュールな物語形式で「生と死」について描いた重要作。86分。 ●愛の集会 Comizi d'amore イタリア全土で愛や性に関し尋ねるインタビュー。92分。 ●豚小屋 Porcile 出演はピエール・クレマンティ、J=P・レオ、アンヌ・ヴィアゼムスキー。98分。 |
2004
※前売券販売は公開前日までです。 |