●フォッグ・オブ・ウォー マクナマラ元米国防長官の告白 The Fog of War ケネディ、ジョンソン政権でアメリカの国防長官を務め、キューバ危機、ベトナム戦争に深く関わった政治家ロバート・ストレンジ・マクナマラ。本作は、彼の回想を中心に、豊富な記録映像と内部資料を折りこんで、20世紀後半のアメリカと戦争の記憶をつづった衝撃的なドキュメンタリーだ。 マクナマラと戦争の関わりは第二次世界大戦に始まった。経営管理の理論を応用した爆撃は、日本に尽大な被害を及ぼす。「生涯を通じ、戦争の一部だった」という彼は、自身の体験を11の教訓=レッスンとして語る。「効率を最大限に高めよ」「人は善をなさんとして悪をなす」「人間の本質は変えられない」……。 たしかにここで取り上げられるのは過去の戦争だ。しかしそのすべてが今現在の戦争と通底し、見る者にヴィヴィッドな教訓と感銘を残す。監督はアメリカを代表する記録映画作家エロール・モリス。第75回アカデミー長編ドキュメンタリー賞受賞。107分。 |
2004
一 般 1700円 大学生 1500円 シニア 1000円 中高予 1200円 会 員 1300円 前売券 一 般 1400円 大学生 1400円 会 員 1200円 ※前売券販売は公開前日までです。 |
監督 エロール・モリス
撮影 ピーター・ドナヒュー、ロバート・チャペル
編集 カレン・シュミーア、ダグ・エイブル、カイルド・キング
音楽 フィリップ・グラス
2003年 107分