●オランダの光 Hollands Licht “オランダの光”とは、フェルメールやレンブラントらによるオランダ絵画の傑作の中で、独特の陰影を生み出していた、この土地ならではの光のこと。本作品は、絵画、そして映画とも切り離せない“光”そのものをテーマにした、知的エンタテイメントに満ちたドキュメンタリーだ。
“オランダの光は特別である”。そのように言い伝えられながら、それが実際に検証されたことはなかった。ドイツの現代美術家ヨーゼフ・ボイスは、「1950年代、ザイデル海の干拓によって、それは失われた」と語った。その言葉が意味するものは……? 本作の監督ピーター リム・デ・クローンは、ユニークなアートプロジェクトで国際的に知られる美術家ジェームズ・タレルを筆頭に、美術史家、気象学者、天文物理学者らにインタビューを試みる。また水蒸気や湿度が光に与える影響を水槽を使って実験し、ヴァン・ゴッホの描いた南フランスの光とも比較して……、ともかく次から次へと驚くべき探究心で“オランダの光”の謎に迫っていく。勿論、この映画が捉える光も極上。94分。
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2005 4/2(土) 〜4/8(金)
4/9(土) 〜4/22(金)
当日券 一 般 1700円 大学生 1500円 シニア 1000円 中高予 1200円 会 員 1300円 前売券 一 般 1400円 大学生 1400円 会 員 1200円 |
監督・製作 ピーター リム・デ・クローン
音楽 ヘット・バレイス・ファン・ブム
撮影 パウル・ファン・デン・ボス
脚本 マールテン・デ・クローン&ヘリット・ウィレムス
2003年 94分