●いつか読書する日 少年時代を過ごした長崎を舞台にした、緒方明監督の最新作です。『独立少年合唱団』の切ない余韻から5年、田中裕子、岸部一徳、仁科亜季子、渡辺美佐子、香川照之、と実力派俳優を揃えた、大人の恋愛映画ができ上がりました。 大場美奈子(田中裕子)は、早朝の牛乳配達、その後はスーパーのレジ打ち、夜は読書、とたったひとりの生活を長年にわたって続けてきた。静かな生活、静かな毎日。そんな彼女が毎日牛乳を配る一軒の家で、彼女の足音をじっと聞いている男がいる。市役所の福祉課に勤める、高梨槐多(岸部一徳)だ。そして彼の隣には、病に伏す妻、容子(仁科亜季子)が静かに寝息を立てている。美奈子と槐多は、高校時代に恋人同士だったのだが、不幸な事故をきっかけに疎遠になってしまったのだった。槐多は妻の看病だけでなく、職場でも、多くの問題を抱えた家族への対応に悩んでいたりもする。30年の時間は、同じ街に住みながら、ふたりの距離を大きく遠ざけていた。そんな過去を、死に瀕した容子は偶然に知ることになる。そして、悲痛な決意。それは長い歳月を越えて、彼らの人生を大きく転換させるものだったのだが……。127分。 |
2005 8/6(土) 〜8/12(金)
8/13(土) 〜8/19(金)
当日券 一 般 1700円 大学生 1500円 シニア 1000円 中高予 1200円 会 員 1300円 前売券 一 般 1400円 大学生 1400円 会 員 1200円 ※前売券販売は公開前日までです。 |
監督 緒方明
脚本 青木研次
撮影 笠松則通
音楽 池辺晋一郎
照明 石田健司
録音 横溝正俊
美術 花谷秀文
出演 田中裕子、岸部一徳、仁科亜季子、渡辺美佐子 他
2004年 127分