●ククーシュカ ラップランドの妖精 Kukushka フィンランド最北の地ラップランドを舞台にしたヒューマンコメディの秀作。 時は第二次世界大戦末期。ラップランドの先住民族サーミ人の女性アンニは、夫を戦争で亡くし、一人でトナカイを飼いながら暮らしていた。ある日彼女は、瀕死のソビエト兵イワンと、事情あってドイツ軍の軍服を着せられ、足かせをはめられたフィンランド兵ヴェイッコと出会い、2人を助けた。アンニの家でつかの間の共同生活を始めた2人だが、ヴェイッコをドイツ兵と信じて疑わないイワンは隙あれば彼を殺そうとする。大きな問題は、3人の話す言葉が、サーミ語、ロシア語、フィンランド語とバラバラで、お互いの話をまったく理解できないことだった。敵への憎悪と、戦いのむなしさを言い募る言葉がとび交う中で、アンニは大らかな愛情で2人をつつもうとするのだが……。 ユーモラスな展開の内に静かに訴えられる平和への願い、美しくも厳しい風景がときに幻想の世界へ姿を変える詩情。アレクサンドル・ロゴシュキン監督の手腕とセンスには脱帽だが、アンニ役のアンニ=クリスティーナ・ユーソにも注目!104分。 |
2006 5/20(土) 〜5/26(金)
5/27(土) 〜6/2(金)
当日券 一 般 1700円 大学生 1500円 シニア 1000円 中高予 1200円 会 員 1300円 前売券 一 般 1400円 大学生 1400円 会 員 1200円 当館窓口にて前売券をお求めのお客様、オリジナル・カードをプレゼント中(数量限定)。 |
監督 アレクサンドル・ロゴシュキン
出演 アンニ=クリスティーナ・ユーソ、ヴィッレ・ハーパサロ、ヴィクトル・ブィチコフ ほか
2002年 104分