●二重被爆 二重被爆とは、1945年8月、広島と長崎に投下された原子爆弾に、両方の地で二度にわたり被爆したことをいう。 そんなことが起こりえるのだろうか……? たとえば、当時長崎市にある三菱重工業に勤務していた山崎彊(つとむ)さんは、広島に出張中に被爆。大火傷を負いながら長崎の自宅へ戻ったところで再び被爆する。また、焼け野原と化した広島から、親戚を頼って長崎に来て……という例もある。 この映画は、60年にわたって顧みられることのなかった、そうした二重被爆の実態を明らかにする。中心となるのは、山崎氏をはじめとする7人の二重被爆者へのインタビュー。二度の被爆という凄絶な経験が語られ、そこから死者たちへの追悼と罪の意識、二重被爆の事実を記録から消し去ろうとする国家のあり様などが浮かび上がってくる。この8月、ぜひ見ておきたい作品。59分。 |
2006 8/12(土) 〜8/18(金)
当日券のみ 一 般 1300円 大学生 1200円 シニア 1000円 中高予 1200円 会 員 1200円 |
監督・編集 青木亮
撮影 三浦貴広
照明 川畑博嗣
音効 門脇弘幸
出演 山口彊、佐藤邦義、岩永章、松平和夫、瀬頭和子、荒木良子、故 山本芳子 ほか
2006年 59分