王と鳥
 ●王と鳥 Le Roi et Loiseau 宮崎駿、高畑勲らが多大な影響を受け、スタジオジブリの原点ともなったフランスの長編アニメーション『やぶにらみの暴君』('53年)。アニメーションの枠を越えた傑作として今も語りつがれる名画だが、当時の公開ヴァージョンは、製作期間、予算の超過を理由に、不完全なまま封切られたものだった。完全版の製作に執念を燃やした監督ポール・グリモーは、1979年、遂に約20分長いディレクターズ・カット版を完成させる。今回、公開されるのは、その新ヴァージョン。デジタル技術を活用し、鮮やかにリマスターされた傑作をぜひ!
 目もくらむばかりの高層宮殿がそびえ立つタキカルディー王国。その最上階にある王様の秘密の部屋には、美しい羊飼いの娘、煙突掃除の青年、そして孤独な王自身の、3枚の肖像画が飾られていた。皆が寝静まったある晩、絵の中の娘と青年は恋に落ち、外の世界へ脱出する。その仲を妬み裂こうとする肖像画の王も、絵から抜け出て実際の王になり変わり、部下たちに彼らの追跡を命じた。追われる2人を一羽の鳥が助けようとするのだが……。
 脚本は『天井桟敷の人々』のジャック・プレヴェール。87分。



『映画の放課後』no.3
ポール・グリモーの魅力

映画評論家の森卓也さんをゲストにお迎えして、ポール・グリモーのアニメーションの見どころ、面白さをお話していただきます。

10/18(水) 20:15スタート
※入場料:500円


2006
10/14(土)
〜10/27(金)

13:00
14:50
16:40
18:30


10/28(土)
〜11/3(金)

10:30


当日券
一 般 1700円
大学生 1500円
シニア 1000円
中高予 1200円
会 員 1300円

前売券
一 般 1400円
大学生 1400円
会 員 1200円

※前売券販売は公開前日までです。
オフィシャルサイト

監督・脚本 ポール・グリモー
脚本 ジャック・プレヴェール
音楽 ヴォイチェフ・キラール
原作 アンデルセン
日本語字幕翻訳 高畑勲

1980年 87分