●闇打つ心臓 1982年の長崎俊一監督の伝説的自主映画『闇打つ心臓』。ざらついた8ミリフイルムの映像が印象的な、息苦しいほど深い夜の闇の底に潜む男と女の物語だ。若き日の内藤剛史と室井滋が演じたふたりは、赤ん坊を殺し、逃げ隠れていたのだった。23年を経て、この傑作のリメイク化が目論まれる。オリジナルキャストと対称をなすように、ほぼ同じ境遇の若いふたり(本多章一と江口のりこ)が配され、内藤と室井も再会を果たす。製作過程のドキュメント(?)とオリジナル版の映像もはさまれて重層かつ重奏的に進む映画は、大友良英の音楽の重い響きとともに、いつしかすべての境界を呑込ながら、時間を超越して、大きくうねる。104分。 |
2006 12/24(日) 〜12/29(金)
12/23 16:40から特別上映あり 当日券のみ 一 般 1500円 大学生 1400円 シニア 1000円 中高予 1200円 会 員 1200円 |
監督・脚本 長崎俊一
撮影 猪本雅三
録音 山田均
美術 種田陽平
音楽 大友良英
編集 三橋寿美代
出演 内藤剛志、室井滋、本多章一、江口のりこ、諏訪太朗、水島かおり ほか
2005年 104分
オリジナル版『闇打つ心臓』
撮影 武藤起一
助監督 諏訪敦彦
撮影助手 川崎欣也、国松達也
1982年