●ルナシー Lunacy 『アリス』『悦楽共犯者』など、実写とアニメーションを組み合わせたシュールな傑作の数々で、毎回見る者を驚かせ、笑わせ、ゾッとさせてきた(?)チェコの名匠、ヤン・シュヴァンクマイエル。その新作は、E・A・ポーとサド侯爵の小説から着想を得た、ブラックなユーモアに満ちた傑作だ。 精神病院に拘束される悪夢に悩まされている青年ジャン。旅の宿で知り合った公爵の薦めで、ある精神病院を訪ねるが、そこでは患者が好き放題に行動し、医師や職員は全身を羽毛で覆われた姿で地下室に閉じ込められていた。ジャンは彼らを解放し、謎めいた美女シャルロットとともに病院から去ろうとするが……。 シュヴァンクマイエルの衰えを知らぬ想像力、真の自由を探究するタフな精神にひたすら敬服する、オドロキの123分。 ○『ルナシー』公開を記念して、シュヴァンクマイエル作品をはじめチェコアニメの傑作の数々を一挙公開! A B 『結んだハンカチ』ほかティールロヴァー&トルンカ集。A 72分。B 75分。 C 大好評だった2006年の映画祭からチャペック&ポヤル集。「ふしぎな庭」シリーズの『広がる霧』は初上映。72分。 D シュヴァンクマイエルの代表作『アリス』84分。 E 「ぼくらと遊ぼう」シリーズを中心にポヤル傑作選。74分。 F 巨匠の創造の秘密にせまるドキュメント『シュヴァンクマイエルのキメラ的世界』Les Chimeres des Svanksmajer 初公開。58分(誤って118分と記載しておりました。申し訳ありません。終映は15:08となります。) G トルンカの傑作『真夏の夜の夢』75分。 |
2007
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