●フリージア カルト的人気を誇る松本次郎の同名コミックを、『鬼畜大宴会』『青春☆金属バット』の熊切和嘉が映画化。原作のエッセンスを生かしつつ、バイオレンスと抒情が激突する、すさまじい傑作を生み出した。 近未来の日本、そこは犯罪被害者が加害者に報復する=敵討ちが法的に認められた社会。叶ヒロシ(玉山鉄二)は、被害者からの依頼で敵討ちを代行する会社の、執行代理人=殺し屋だ。人間的な感情が無く機械のように次々と仕事をこなしていくヒロシに、仲間も奇異の目を向けている。そんなある日、上司のヒグチ(つぐみ)は、次のターゲットにトシオ(西島秀敏)という男を指定してくる。15年前、極秘の兵器実験に関ったトシオを、その実験の後遺症に苦しむ少女が殺してほしいと依頼してきたという。この執行が、ヒグチ、トシオ、そしてヒロシの封印された過去を解き明かしていく。美しくも残酷な形で……。 主演3人も素晴らしいが、三浦誠己、柄本佑、竹原ピストル、坂井真紀らの快(怪)演も見逃せない。最高の活劇にして極上の悲劇だ。103分。 |
2007 3/10(土) 〜3/16(金)
3/17(土) 〜3/23(金)
当日券 一 般 1700円 大学生 1500円 シニア 1000円 中高予 1200円 会 員 1300円 前売券 一 般 1400円 大学生 1400円 会 員 1200円 |
監督 熊切和嘉
脚本 宇治田隆史
原作 松本次郎
音楽 赤犬
出演 玉山鉄二、西島秀俊、つぐみ ほか
2006年 103分