日本女子のソコヂカラ 映画にみる着物手本×7〈7作品★入替制〉
 ○着物を着る女性が増えている昨今。着物の品格を大切にしつつ、自分らしい着こなしも見つけたい……そんな願いに応えてくれる最高のお手本を、日本映画の名作の中に見てみようというスペシャル企画。女優たちの艶やかな立ち居振舞いを通じて、それぞれの映画の新しい魅力を発見してもらえると嬉しいです。
●流れる 幸田文の原作を名匠・成瀬巳喜男が映画化。山田五十鈴、岡田茉莉子、杉村春子、高峰秀子らの粋な着こなしに見とれつつ、芸者稼業の悲哀に胸しめつけられる、必見の117分。
●夜の河 正統派美人女優・山本富士子が京都掘割の着物職人に扮し、許されぬ恋に身を焦がす、メロドラマの傑作。吉村公三郎初のカラー作品で、名手・宮川一夫のカメラワークが冴えわたる。共演=上原謙。美術=内藤昭。104分。
●刺青 谷崎潤一郎の原作を鬼才・増村保造が映画化。男に騙され背中に女郎蜘蛛を彫られた女が、その蜘蛛に操られるように男たちを狂わせていく……。若尾文子の妖気ただよう美しさ! 鮮やかな着物の色と柄が、それをひときわ輝かせる。86分。
●ツィゴイネルワイゼン 内田百閧フ短編をもとに奇才・鈴木清順が奔放なイメージの連続で描き出す、死に取りつかれた人々の幻想譚。贅沢極まりない映像美の中でも幽艶な着物の効果は絶大。出演=大谷直子、大楠道代、原田芳雄、藤田敏八。145分。
●細雪 谷崎文学の名作を巨匠・市川崑が映画化。芦屋の4人姉妹に扮した岸恵子、佐久間良子、吉永小百合、古手川祐子が各様に美しく、彼女たちのキャラクターを反映する着物の趣きと着こなしがまた素晴らしい。陶酔の140分。
●緋牡丹博徒 一世を風靡した藤純子主演・緋牡丹のお竜シリーズ第一作。父を殺された竜子は、仇を探して全国の賭場を渡り歩く……。任侠映画の名手・山下耕作が、藤純子の毅然とした美しさを存分に引き出した。共演=高倉健。98分。
●女系家族 「華麗なる一族」で再び熱い注目を浴びる山崎豊子の原作(2005年TV化あり)を、切れ味鋭いタッチで数々の傑作を送り出した三隅研次が映画化。老舗呉服問屋を舞台に、遺産争いを繰り広げる三姉妹のバトルを描く。出演=京マチ子、若尾文子、中村雁治郎。111分。

2007
4/14(土)
10:40
流れる
13:00
夜の河

4/15(日)
10:40
刺青
12:20
ツィゴ

4/16(月)
10:40
流れる
13:00
刺青

4/17(火)
・18(水)
10:40
細雪
13:15
緋牡丹

4/19(木)
10:40
夜の河
12:50
女系

4/20(金)
10:40
流れる
12:50
女系

当日券のみ
(1作品)
一 般 1500円
大学生 1400円
シニア 1000円
中高予 1200円
会 員 1200円
(2作品)
一般・学生 2500円
会 員 2200円

和装でご来場の方(男女問わず)は、当日料金から200円を割引いたします。(シニア料金は不可)
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