●ロストロポーヴィチ 人生の祭典 Elegy of Life 20世紀を代表する旧ソビエト出身のチェロ奏者、ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ(1927〜)。本作品は、彼の波乱に富んだ人生を、『エルミタージュ幻想』『太陽』などで知られるアレクサンドル・ソクーロフが描いた、珠玉の音楽ドキュメンタリーだ。 ショスタコーヴィチ、プロコフィエフらにその才能を認められソビエトの国民的芸術家と讃えられた若き日、反体制派作家ソルジェニーツィンを擁護したことで一転して亡命を強いられた70年代、世界を股にかけたコスモポリタン的演奏活動、ペレストロイカを経ての念願の帰国……。映画はチェリストとしての最後の演奏会をクライマックスに、その人生を辿る。ラストコンサートは、小澤征爾指揮ウィーン・フィルと共演したペンデレツキの協奏曲。ロストロポーヴィチに捧げられた本曲の、作曲家を交えたリハーサルシーンも大きな見どころだ。 もう一人の主役は、ロストロポーヴィチ夫人で、ソプラノ歌手のガリーナ・ヴィシネフスカヤ。天性の才能と美貌で一世を風靡した彼女は、強烈な個性と存在感で本作のミューズの役割をになう。映画ファン、音楽ファンともに必見の101分。 |
2007 5/5(土) 〜5/11(金)
5/12(土) 〜5/25(金)
当日券 一 般 1700円 大学生 1500円 シニア 1000円 中高予 1200円 会 員 1300円 前売券 一 般 1400円 大学生 1400円 会 員 1200円 |
監督 アレクサンドル・ソクーロフ
撮影 イゴール・ジェルジン、キリール・モショヴィチ、ミハイル・ゴルブコフ
編集 セルゲイ・イワノフ
音響監督 ウラジミール・ベルソフ
出演 ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ、ガリーナ・ヴィシネフスカヤ ほか
2006年 101分