●街のあかり Laitakaupungin Valot フィンランドから世界に向けて傑作を送り出してきたアキ・カウリスマキ監督。近年も、『浮き雲』や『過去のない男』など、不運に見舞われた弱い立場の人々への優しい視線がブレることはなく、皮肉混じりのユーモアに隠された暖かみの溢れた作品で、多くのファンを魅了してきました。監督自身が〈敗者三部作〉の最終章と名付けた『街のあかり』は、従来の作品以上に苛烈な現実に翻弄される主人公の〈孤独〉そのものをテーマにしています。 コイスティネンはショッピングセンターの警備員。まじめに働いているが、同僚とは馴染めず、友人もいない。バーではひとりで呑み、偶に会話をするのは、原っぱに佇むソーセージスタンドの女性店員アイラ、捨て犬、道端で会った少年。そんな彼にマフィアが目をつけた。カフェで美しい女が話しかける。「あなたが寂しそうだったから」。マフィアの一味ミルカだ。ひとめで恋におちるコイスティネン。夢のような日々だが幸せは続かない。強盗の濡れ衣を着せられた男は何もかも失うのだ。そんな彼をアイラと少年と一匹の犬だけが優しく見守るのだが……。78分。 オープニングイベント“HOTEL*ヘルシンキ” |
2007 7/21(土) 〜8/3(金)
8/4(土) 〜8/10(金)
8/11(土) 〜8/15(水)
当日券 一 般 1700円 大学生 1500円 シニア 1000円 中高予 1200円 会 員 1300円 前売券 一 般 1400円 大学生 1400円 会 員 1200円 ※前売券販売は公開前日までです。 |
監督・脚本 アキ・カウリスマキ
出演 ヤンネ・フーティアイネン、マリア・ヤルヴェンヘルミ、イルッカ・コイヴラ、マリア・ヘイスカネン、カティ・オウティネン、バユ ほか
2006年 78分