●不完全なふたり Un Couple Parfait 『M/OTHER』『H Story』など、センシティヴな即興演出で俳優やスタッフと緻密な共同作業を重ね、ヨーロッパで高い評価を受ける諏訪敦彦監督。ゴダールやリヴェット作品を美しい光と影で支えたキャロリーヌ・シャンプティエが撮影した『不完全なふたり』は全編フランス語のため、日本人監督を想像し難い異色の作品だ。驚くべきは、諏訪監督が充分にはフランス語を解さないこと。声の響きや表情のニュアンスが言葉以上に複雑な感情を伝え、的確な通訳の助力も含めて撮影現場の奇跡的なコラボレーションがうかがわれる。 マリー(フランソワ・オゾン監督のミューズ、ヴァレリア=ブルーニ・テデスキ)とニコラ(パトリス・シェロー演出作品で鍛えられたブリュノ・トデスキーニ)は理想的な夫婦と目されて15年。友人の結婚式のためパリにやってきたのだが、実際には離婚を決意していた。些細な口論が続き、和解の糸口もつかめない。パリ滞在中、内面を見つめるきっかけを持つのだが……。108分。 |
2007 9/15(土) 〜9/21(金)
9/22(土) 〜9/28(金)
当日券 一 般 1700円 大学生 1500円 シニア 1000円 中高予 1200円 会 員 1300円 前売券 一 般 1400円 大学生 1400円 会 員 1200円 ※前売券販売は公開前日までです。 |
監督・構成 諏訪敦彦
撮影・アーティスティックディレクション キャロリーヌ・シャンプティエ
音楽 鈴木治行
出演 ヴァレリア=ブルーニ・テデスキ、ブリュノ・トデスキーニ ほか
2005年 108分