●水になった村 岐阜県揖斐郡徳山村。山深いこの地には、20年前、1600人の村人が暮らしていた。しかし、今、地図を探してもその名はない。事業費3350億円を投じた日本最大級のダムが間もなくここに完成する。村は水に沈んでしまったのだ。しかし、沈むまでのわずかな年月、村の暮らしが忘れられず、移転先から戻って、昔ながらの生活を営んでいた人々がいた。この映画は、故郷を愛し、そこでの暮らしを愛した人々の記録である。 監督は岐阜出身の大西暢夫。1992年、誰もいないはずの徳山村で、元気一杯のジジババたちと出会い、一瞬にして魅せられて以後、彼らの姿を映像に収め続けた。彼らは、山と川を知り尽くした自然の知恵者であり、腕ききの料理人であり、大地に根をおろした哲学者でもあった。次々と現われる食材、食品、薬品、お酒等々、すべてが目もくらむような逸品ぞろい。唖然とし、大笑いしつつ、ヒトの暮らしの本当の在り方にふと思いを馳せさせられる、必見の傑作だ。92分。 |
2007 10/6(土) 〜10/12(金)
10/13(土) 〜10/19(金)
10/20(土) 〜10/26(金)
当日券 一 般 1500円 大学生 1400円 シニア 1000円 中高予 1200円 会 員 1200円 前売券 一 般 1300円 大学生 1300円 会 員 1100円 |
監督・撮影 大西暢夫
編集・撮影 土井康一
録音 米山靖
企画・製作 本橋成一
2007年 92分