ナチス統制下から戦後の高度成長期まで、ドラマを通して時代の空気を的確に表現し、ドイツ映画界に数々の秀作をもたらした名監督ヘルムート・コイトナー(Helmut K舫tner : 1908年生)特集。 ●最後の橋 Die letzte Bruke バルカン半島の野戦病院でユーゴのパルチザンに誘拐される女医ヘルガ(マリア・シェル)を通し、敵と味方の間で揺れ動く感情を演出。98分。 ●ケペニックの大尉 Der Hauptmann von Kopenick 実在の市役所占拠事件を映画化。人気俳優ハインツ・リューマン主演の大ヒット作。89分。 ●ルートヴィヒ2世 ある王の栄光と没落 LudwigU-Glanz und Elend eines Konigs 近代史をロマンあふれる華麗なポートレートとして描く。110分。 ●短調のロマンス Romanze in Moll モーパッサン原作。世紀末のパリ、人妻(マリアンネ・ホッペ)と作曲家のロマンティックな恋の末路を描いた。94分。 ●さようなら,フランツィスカ! Auf Wiedersehen, Franziska ! 大戦前夜のある夫婦の出会いと行き違いを描写。出演、M.ホッペ、ハンス・ゼーンカー。93分。 ●グローセ・フライハイト7番地 Grosse Freiheit Nr.7 ハンブルクの下町の人間模様。戦下で製作され、ハンス・アルバースの劇中歌「ラ・パロマ」が流行した。106分。 ●橋のたもとで Unter den Bruken 古いはしけ船で旅する青年たちを抒情的に描いた傑作。95分。 ●あの頃は In jenen Tagen 戦後の荒廃したドイツ。一台の車をめぐり、ヒトラー政権下の現実が次々に直視される。98分。 ●悪魔の将軍 Des Teufels General 実在した空軍のエースパイロット、エルンスト・ウデットの自殺へのナチス関与の疑惑をドラマ化。主演、クルト・ユルゲンス。115分。 ●雨の夜の銃声 Himmel ohne Sterne 東西の境目にある駅の恋人たちの悲劇によって、分断されつつあったドイツを告発した衝撃的な作品。103分。 ●チューリヒで婚約を Die Zurcher Verlobung 映画製作と恋をめぐるコメディ。同時代のドイツ映画への皮肉がこめられている。101分。 ●赤毛の女 Die Rote 日常に飽きたフランチェスカは、ヴェニスで新しい人生を試みる……。上流社会のアンニュイと停滞を描いたアルフレート・アンデルシュ原作の映画化。90分。 |
2007
当日券のみ (1作品) 600円均一 |