AA 音楽批評家:間章
 12人の語り部たちによる、不在の人物を巡る7時間30分の旅

間章は、一九四六年八月十八日、新潟に生まれた。
中上健次の十六日後である。

一九七八年十二月十二日、逝去。
小津安二郎の亡くなった十五年後である。

中上と小津との奇妙な符合に見入られたようなこの夭折(享年三十二歳)の批評家によって開かれたジャズの、ロックの、そして七〇年代文化の意味について、彼がその存在を刻印した場所を彷徨い、その思考の軌跡を追う試みとして、この作品は作られる。
だがそれは啓蒙とは似て非なるものとなるだろう。
間章を現代に甦らせるとは、それが今もなお影響を与えうる〈非時〉の思考であり、にもかかわらず、忘却の彼方に安置されたその思考に再度照明することは、同時に我々の生きる時代に幾度となく刺激を与え、認識の更新を続けることに他ならないのではないか。
この作品は、間章の思考の道程を紹介するものであると同時に、〈間章〉的なるものとは何か、〈非時〉の思考とは何か、そのエッセンスを映像化する試みでもある。
・・・・・・・青山真治

音楽界に大きな影響を与え、32歳でこの世を去った音楽批評家・間章(Aida Aquirax)は、フリー・ジャズ、プログレッシヴ・ロックなどを発見・日本に紹介し、ミュージシャンと協働して新しい音楽に挑戦していった。
そんな間章の批評とは、運動とは何だったのか。間章が駆け抜けた70年代とは何だったのか。
本作品は、演出の傍ら執筆活動もする映画監督・青山真治が、撮影開始から約5年の歳月をかけて完成させた全6章からなる長編ドキュメンタリー。3時間半にわたる映画『ユリイカ』で世界を熱狂させた青山真治が7時間半かけて描いた世界とは?中学生のころに決定的な影響を受けた間章の、文学的かつ哲学的な音楽批評の軌跡とその時代とを、間章にゆかりのあるミュージシャン、批評家の証言によって映像化を試みた。

第1章 時代の未明から 54分
第2章 反復する未明 77分
第3章 非時と廃墟そして鏡 81分
第4章 僕はランチにでかける 77分
第5章 この旅には終りはない 79分
第6章 来たるべきものへ 75分



上映会場
ライブハウス得三
tel.052-733-3709
http://tokuzo.com/

2007
2/7(水)
第一部
(第1章から第3章)
19:00
開場は18:00

2/8(木)
第二部
(第4章から第6章)
19:00
開場は18:00

当日券
単日券 1700円
通し券 3000円

前売券
単日券 1600円
通し券 2500円

※前売券販売は、得三、ちくさ正文館、名古屋シネマテーク、シネマスコーレ、愛知芸術文化センタープレイガイドなどで、公開前日までとなります。
オフィシャルサイト

[出演]大友良英/亀田幸典/近藤等則/佐々木敦/清水俊彦/副島輝人/高橋巖/竹田賢一/ 灰野敬二/平井玄/本間亮/湯浅学
[インタビュー]大里俊晴
監督:青山真治
製作/配給:ユーロスペース
制作協力:映画美学校(NPO)
宣伝:boid
2005年/カラー/日本/443分/ステレオ/デジタル上映
ゲスト来場予定あり(詳細未定)