●14歳 数々の映画人を世に出すぴあ・フィルム・フェスティバル（PFF）が、新たな才能を生み出した。監督&主演の廣末哲万と脚本の高橋泉の映像製作ユニット「群青いろ」だ。2004年グランプリの『ある朝スウプは』は、観る者を驚愕させ、日本映画監督協会新人賞にも選ばれた。本作はPFFのスカラシップによる劇場公開第一作。現代的テーマにヴィヴィッドに重なりつつ、繊細かつ大胆な手法で走る「群青いろ」には、今後も要注目だ。大人と子供のちょうど境目にあたる14歳。この不安定で壊れやすく、そしてまた、無意識な残酷さに満ちた年代を、あたかも現実のように描く一編。12年前に14歳だった中学教師の深津は自身と向き合うかのように生徒と接する。同級生だった杉野は、偶然から彼女の生徒にピアノを教え始める。一見無表情な生徒たちをストイックに描きながら、内情の不安が暴発する。深津の心の揺らぎとともに交錯する時間軸は、映画全体を振動させ、喚起される後悔と希望が、現実以上の立体感で迫る。114分。
2007
11/3(土)
～11/9(金)
| 15:40 | 18:25 |
当日券
一 般 1700円
大学生 1500円
シニア 1000円
中高予 1200円
会 員 1300円
前売券
一 般 1400円
大学生 1400円
会 員 1200円